その答えは、「ブレードランナー」の舞台になっても違和感のないサイバーパンクな都市、中国の重慶です。重慶の魅力をマニア的視点で伝えた『重慶マニア』をご紹介します。

なんだかややこしい”市”の定義

中国の重慶市が世界最大の人口を持つ市です。意外ですよね〜 疑い深い人は、「世界の市域人口の順位」を参照ください。重慶は、上海、北京をおさえ、3000万人越えで堂々のトップに輝いています。

しかしながら、「世界最大の人口を持つ都市は?」となると、答えは上海となり、重慶の人口は758万人とされ、32位になってしまいます。

というのも、中国の行政区分での”市”の定義は他国と大きく異なるためです。中国は省級→地級→県級→郷級の4層の行政区のピラミッド構造になります。市は直轄市、地級市、県級市の3つがあり、重慶は北京、上海、天津と並ぶ直轄市です。直轄市は省と同格となり、一般に用いられている市の定義よりも広く、都市部と農村部が混在しているからです。要は、重慶は市としては大きいけど、都市部は限られているからです。

マニア愛が溢れる重慶ガイドブック

こんな解ったようなこと書いていますが、実のところ、この『重慶マニア』を読むまでは、重慶が世界最大の人口の誇る市であることは知りませんでした。著者は、中国人のフレンドリーさに惹かれ中国42都市を訪問する中、2014年に重慶に辿り着き、重慶の魅力に取り憑かれ研究をされている近堂彰一さんです。

画像: 重慶マニア amzn.to

重慶マニア

amzn.to

旅のガイドブックとしても充分機能するように作られていますが、この本からは重慶への異常とも言える偏愛ぶりが伝わります。どこまでマニアなんだと言いたくなる70を超える「◯◯マニア」というタイトルで構成されています。「階段マニア」「天空橋マニア」「防空壕マニア」…「火鍋マニア」…「千と千尋と神隠しにそっくりマニア」…「重慶弁マニア」…「ラブホマニア」…「絶叫マニア」…「国民政府史跡マニア」…「中国必須アプリマニア」… 中国国内旅行人気No.1なのに外国人はあまり見かけない重慶ですが、きっとあなたにぴったりのマニアが見つかるのではないでしょうか?

地方都市マニアは続くのか?

『重慶マニア』は濱崎誉史朗さんが運営するパブリブから出版されました。手前味噌になりますが、僕が書いた『共産テクノ ソ連編』『共産テクノ 東欧編』の版元でもあります。多くの書籍が売れた実績をベースに出版される中、濱崎さんは「類書がない」ことを追い求めて、出版しています。世界最大の人口を誇りながら、誰も話題にしない重慶はふさわしいテーマです・この本は「地方都市マニア Vol.1」とあり、これからも続いていくのか、楽しみにしています。

画像: (左)共産テクノ (右)重慶マニア

(左)共産テクノ (右)重慶マニア

WATER DESIGN代表の坂井直樹さんも最近中国によく行きますが、そろそろ、美女の都であり、AI産業の基地でもある、重慶に火鍋を食べに一緒に行きましょう(笑)。

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