2019年の年頭に当たり,弊社代表坂井直樹より、ご挨拶に代えて年頭の所感を述べさせていただきます。2019年が皆様にとって,佳き年になりますよう祈念申し上げます!

800年周期のダイナミックな時間の流れを俯瞰しよう

消えた通貨、消えた ATM、デジタライゼーションが起こす個人情報のオープン化が中国で加速している。2018 年は上海、北京、広州、そして年末には寧波と、中国へ多くの旅をした。また、今年は相次いでクライアントから顧問就任を求められた年だった。しかもそれらの企業の大半は UX(ユーザーエクスペリエンス)関連の企業だ。その中の一社 beBit の China Business Trip で、年初に土日を使って上海の Alipay/ WeChat Pay の実証実験に行ってきたことをきっかけに「中国をおおうデジタライゼーションの観察」が始まった。

メディアや友人を通して聞いていたものの、この数年間に起きた中国のデジタル化の波は、私にとっても強烈なインパクトだった。中国ではもはや日常生活で通貨を使うことはなく、すぐに ATMも無くなるだろう。中国は米国や日本とは、全く違う独自のデジタル化の道を進めている。その一つはキャッシュレスによる個人情報のオープン化だ。キャッシュレス社会というのは、すべてのユーザ(国民)のあらゆる行動がデジタル通貨使用のたびに記録される、日本にも発生しうる「デジタルが起こす社会変革」だ。同時に監視社会の完成でもある。

画像: 村山節著 「歴史と法則の武装中立」より

村山節著 「歴史と法則の武装中立」より

しかし、もう少し大きな時間で見ると、アジアの時代と西洋の時代は 800 年周期で交代するといわれている。つまり今後21世紀以降は西洋が衰退して再びアジアの時代が来ると言うことだ。地政学的に見ると日本は島国として、EU における英国に類似している。また中国を中心にしたアジアの大陸は EUと似ている。東西のどちらか一方が地球文明をリードする役目を担っていて、交代期が来たらもう一方にバトンタッチするということだ。何ともダイナミックな政権交代だ。

“文明法則史学 800 年周期説”は政治・経済・科学・芸術・思想・宗教など、人間の営みのあらゆる分野に渡る普遍史だという。東西2つの文明が 800 年ごとに繁栄と衰退を交代して、1600 年で一巡する二重螺旋構造だ。この説を唱えた村山節先生は、最初は天才の出現を研究していたが、それには周期があることを突き止め、その結果東西文明交代の周期を発見する。

たとえば 800年前、ジンギスカンの出現によって、西洋民族の大移動が起き西洋の時代が始まった。しかしこれはなにもたった一人の英雄によって引き起こされたのではなく、気候の大変動が引き金になったのだ。ちなみに 1600 年前はゲルマン民族の大移動が起き、この大移動でアジアの時代が始まった。2020 年の東京オリンピックやそれに続く2025年の大阪万博といった短い時間より、800年という大きくてダイナミックな時間で時代を俯瞰することこそもっと重要だ、2018 年はそんな事を感じた年だった。2019年は、どんな年になるのか?相変わらずの好奇心と行動力で読み解いていきたい。皆様にとって良い年になることを祈念する。

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