弊社代表の坂井直樹は、かつて日産のカーデザインに社外の立場で関わっていた。その時に生み出された「フィガロ」というクルマがあった。30年近く以前に製造されたそのクルマの話題が、今年初めのニューヨークタイムズに掲載された。一体どうしてなのか?

日産フィガロとは?

1980年代後期、日産自動車が沈滞ムードに包まれ打開策を模索していた頃、全く新しいクルマ作りへの挑戦として企画されたのが、いわゆるパイクカーだ。弊社代表 坂井直樹が社外スタッフとしてデザインコンセプト作りに関わり、「Be-1」「パオ」が企画され、それに続く第三弾が「フィガロ」だった。初代マーチ ベースの2ドアコンバーチブルクーペだ。国内向けに2万台限定生産され、抽選販売されるほどの人気だった。

イギリスで 28 年前の日本のクルマが人気

そのフィガロの記事が今年はじめのニューヨークタイムズに載った(注1)。フィガロが大量にイギリス に渡り、現在でも3,000 台が稼働状態にあるという(全世界では 5,000 台)。フィガロクラブというオーナーの集まりやフェイスブックのグル ープ(注2)もあり、熱心なファンがまだ沢山いるそうだ。坂井も海外に渡ったフィガロのことは聞いていたが、今も熱く支持されている状況には驚いている。前述のNYタイムズの記事に添えられた写真では、クラシックカー展示会で、フィガロを囲みピクニック気分で楽しむオーナーらの姿が微笑ましい。同記事によると、彼らはフィガロに「ジミー」や「サリー」といった独自の名前さえつけているらしい。

同質化したカーデザインの対極を行く

フィガロの人気は、英国同様右ハンドル仕様という事もあるが、 かつてイギリスに多数存在した中小自動車メーカーの個性豊かなクルマを彷彿とさせるデザインによるところも大きいという。形も色も同質化が進んだ今のカーデザインの中、フィガロはひときわ異彩を放つ。かつて坂井が「Be-1」のコンセプトを考えた折、巷には四角いクルマが溢れており、「丸いクルマをつくろう」という発想が「Be-1」を生んだ。今やクルマもスマホ同様、合理性重視の単一デザインに集約されていく運命かもしれない。それでも時代や国境を超えて熱狂的に愛される「フィガロ」のようなクルマが存在するということは、クリエイターとして喜ばしいことに違いない。

注1:ニューヨークタイムズの記事URL
https://www.nytimes.com/2019/01/11/world/europe/uk-nissan-figaro.html?ac

注2:FacebookのFigaro Owners GroupのURL
https://www.facebook.com/groups/424315071003658/

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